INTRODUCTION

今年も、Cheerが採用に関する魅力的な取り組みをされている企業を紹介する「チアキャリアアワード」が開催されました。
そのなかで「Best Rookie賞」最優秀賞を受賞したのが、アイレット株式会社の上田将暉さんです。
昨年の「Best Recruiting賞」優秀賞に続き、2年連続の受賞となったアイレット株式会社。その採用活動と入社後の研修・育成について、受賞者の上田さんと、採用担当の竹中仁美さんに聞きました。

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これからのアイレットを担う人材を育てるために。2018年からはじめた新卒採用

システム開発会社として2003年に創業したアイレット。現在は、「クラウドインテグレーション事業」「開発事業」「デザイン事業」の3つの柱で事業を行っており、クラウド業界を牽引する存在となっています。
クラウドの導入設計から構築・監視・運用・保守までのフルマネージドサービス「cloudpack」、さらにはシステム開発やデザイン制作まで、総合的なサービスを提供する事業はアイレットの強みです。AWS(Amazon Web Services)パートナーとしての世界トップレベルの称号「AWS プレミアティア サービスパートナー」の認定を10年連続で保持していますが、この称号を10年連続で保持している企業は、日本全国でも数少ないとのこと。また、Google Cloud パートナープログラムにおいても、Google Cloud のプレミア パートナー - Sell および Service エンゲージメントモデルの認定を取得しています。
そんなアイレットが本腰を入れて新卒採用に取り組み始めたのは、2018年。これからを担う次世代の若い力を求めています。

入社半年でGoogle Cloud認定資格全冠取得を達成

そんなアイレットの若い力のなかでも一際輝くのが、「Best Rookie賞」最優秀賞を受賞した、上田将暉さんです。
入社半年でGoogle Cloudの認定資格をすべて取得するという快挙を達成した上田さんですが、もともと情報系の学校に行っていたわけではなく、クラウドを実際に触ったのは入社後の研修がはじめてでした。
新卒研修時にGoogle Cloudの方が研修をしてくれたことや、ある条件を満たせば23卒社員をGoogleのオフィスに招待してくれる企画があったことをきっかけに、Google Cloudに力を入れようと思いはじめたのです。そして研修の終わった7月から勉強をはじめ、9月中旬頃の試験で全認定資格を取得するに至りました。
本チアキャリアアワードでも、この通常の業務に取り組みながらも資格取得を成し遂げた点や周囲を巻き込む力を高く評価し、最優秀賞の授与を決めました。アイレットは、上田さんだけでなく会社全体を通して、みんなで協力して何かに取り組む姿勢や、業務に関することを積極的にキャッチアップしようとする姿勢が強いと感じます。
受賞までの経緯について、上田さんはこう語ります。
上田上田さん
AWSの認定資格をすべて取得している同期がいて、もともと彼のエントリーが決まっていたんです。そんななかでエントリー期間中に、Google Cloudの認定資格をすべて取ることに成功しました。そこで南さん(新卒採用グループ グループリーダー)から「エントリーしてみないか」と声がかかって応募しました。

正直受賞することはないだろうと思っていたので、気軽にOKしたらノミネートされて驚きました。当日も「自分は選ばれないだろう」と思いながら他の方たちの話を聞いていたので、受賞することができて信じられない気持ちでしたね。
このコメントから窺えるようにお人柄も謙虚で、まさに「Best Rookie」です。
BestRookie賞 受賞

社内に浸透している資格取得を応援する空気感

上田さんがGoogle Cloudの認定資格をすべて取得できたのには、会社の後押しも影響していました。
上田上田さん
アイレットでは、Google CloudやAWSに関する資格取得を目指しやすい制度が整っています

制度があっても誰も活用していなければ使いづらいですが、みんな積極的に活用しているので、躊躇することなく利用することができました。業務の合間を縫って資格取得に挑戦している人も多くいますし、受験体験記が社内ポータルに投稿されているのもよく見ます。そうした環境の後押しや会社全体の雰囲気のおかげで全認定資格の取得を実現できたのだと感じています。
資格取得後、学んだことを業務でも活かせていると上田さんは話します。「資格で学んだことを活かしてみたい」と上長に伝えたら、Google Cloudの管理を担当させてもらえるようになったそうです。その結果、自分で気づいたことを提案もでき、それが通らなかったとしても、なぜそうなのかをきちんと教えてもらえて、新しい学びにつなげていくことができています。資格で学ぶことと実務は異なることも多いですが、こうした環境のおかげで、うまく橋渡しができているとのことでした。

主体性を持ち続け、技術力をより高めていきたい

取得した資格を活かし、現場でも活躍を見せる上田さんは、これからどんなエンジニアとなることを目指しているのでしょうか。
上田上田さん
アイレットでは、比較的早いタイミングで案件に関わることになりますし、私の場合は配属部署のメンバーほとんどが中途社員ということもあり、自分から交流していくことでいろんな場で活躍してこられた方の知見や経験を知ることのできる面白い環境です。今の環境は自分から動けば色々と仕事を与えてもらえるし、提案も受け入れてもらえる環境で、自分には合っていると感じています。今後もこの環境の中で、主体的に動きつつ、周囲の先輩たちの知見を吸収し、積極的に業務に取り組んでいきたいと考えています。
また、「現場で必要とされる技術力も身に付けたい」との目標も伝えてくれました。なかでも、「顧客の要望をどうすれば実現できるかを考えるのはもちろんのこと、経験がないことでも学びながら取り組み、それを商品として提供できるようなスキルと経験を身に付けたい」とのことでした。
上田上田さん
アイレットは、役員クラスの方の中にもエンジニアとして第一線で活躍している人がいるような文化です。まだ今後どんな道を歩むか具体的には決めていないのですが、たとえマネージャーになったとしても、ずっと現場で活躍できるようなエンジニアでいたいですね。

一歩ずつ着実に進めた、社内の空気とペルソナづくり

社員が活躍しやすい環境を作ったり、活躍の可能性が高い人を採用したりするために大きな役割を果たすのが人事です。ここからはアイレットの採用担当である竹中仁美さんに、アイレットでの採用活動について聞いていきます。
アイレットが新卒採用を本格的にはじめたのは2018年卒。はじめた当初は社内の雰囲気も今とは大きく異なっていたといいます。
竹中竹中さん
新卒採用を始めると当たり前のことですが、それまでは経験者ばかりだったのに、未経験者が入ってくるようになります。それによりもちろん育成コストもかかるし、入社してすぐに戦力となってもらうことは難しかったです。そのため、新卒採用を始めた当初は、会社全体から諸手を挙げて賛成されたわけではありませんでした。人事側から現場に働きかけながら採用活動を行っていましたね。
そんな前向きとは言えない状況を変えてくれたのは新卒たち自身でした。目覚ましい活躍を見せる彼らを見て、現場の人たちも新卒採用をポジティブに捉えてくれるようになったと竹中さんは話します。特に、18卒から20卒くらいまでの社員たちの力が大きかったとのことでした。
社内の空気感と同じく、採用ペルソナも少しずつ作り上げてきました。
ペルソナが定まってきたのはここ数年のようです。それまでは毎年「こんな人たちがアイレットに合うのではないか」と考えながらターゲット設定をしてきました。その経験をもとに修正や改善を重ね、ペルソナ作りを進めてきました。
また、現場へのアンケートも実施。新卒が活躍している場面やさらに活躍するために伸ばすべきポイントを聞き、その内容を分析しました。評価されている人の共通項を抽出してペルソナの要素として付け加えたり、逆にあまり重要でない要素を外したりしながら、ペルソナをブラッシュアップしていったそうです。
竹中竹中さん
人事主導で考えた活躍しそうな人物像のみで採用のペルソナを設定すると、現場で活躍している人物像とのギャップが生まれてしまいがちです。それを避けるためにも、現場の意見を積極的に取り入れながらペルソナを作っていきました。

正確な情報発信でギャップを防ぐ

こうした取り組みの結果、興味を持ってくれる学生さんは年々増えてきているといいます。
竹中竹中さん
アイレットの規模が大きくなって学生から認識されやすくなっているのもあるとは思います。ただそれだけではなく、当社のオウンドメディアである「iret.media」で積極的に発信をしたり、誇張せずに正確に記載するよう意識していたりすることも影響していると捉えています。
そうして情報発信に気を配るほか、ホワイト企業アワードに挑戦するなど、興味を持ったり魅力を感じてもらうための施策には積極的に取り組んでいるとのこと。上田さんに実際の選考体験について聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
上田上田さん
実際、選考の時には在籍している先輩やマネジメント層のインタビュー記事を読み、これからのキャリアを想像していました。しかし、それ以上に内定後のフォローの印象が強いです。とにかく手厚くてありがたかったですね。
たとえば、昨年の研修のカリキュラムを共有してもらいました。こうしたサポートのおかげで、入社後のイメージもより鮮明になりましたし、ほったらかしにされている感覚を持つことなく、スムーズに入社できたのだと思います。

一人ひとりの学生に真摯に向き合いながら選考を進めていく

上田さんもおっしゃるように、アイレットでは内定者のフォローに力を入れているとCheerから見ていても感じます。
数ある施策のなかでもとりわけ特徴的なのが、内定者への条件通知面談を実施していることです。内定承諾してもらう前の段階で、90分ほどの面談を行い、その時点で予定している配属先や福利厚生の制度について説明しているとのこと。また、育成グループの社員も同席して、内定者研修や入社後の研修についても詳細に話しています。この面談を行っているためか、内定承諾後の辞退はほとんどないそうです。
竹中竹中さん
内定者面談以外の特徴的な施策として、オンラインではあるものの毎回リアルタイムで説明会を行っていることがあります。コロナ禍を経て、説明会は動画オンデマンドのみで行い、実際に人が出てくるのは選考フェーズに入ってからという企業も増えてきたと感じます。そんななかでもこだわっているポイントのひとつです。

説明会では、参加者のなかでできるだけ多くの人に興味を持ってもらえるように、反応を見ながら「この人は福利厚生を重視していそうだな」「この人は事業の話の方が刺さりそうだな」などと人に合わせて話をするようにしています。そして選考では、より一人ひとりに合った魅力づけを行っていきます。

当社では二次面接に現場の人も参加するので、一次面接での逆質問の内容などを共有して、学生が興味を持っている領域の話を盛り込めるように準備しています。とにかく一人ひとりの学生さんに合わせて臨機応変に行っています。
また、規模拡大しているアイレットでは、採用人数もどんどん増えているといいます。それに伴って関わる人も増えてくるなかで高まるのが、評価軸がブレてしまう可能性です。そこで、毎年しっかりと採用の評価軸を定めて、認識をそろえるようにしているそう。たとえば、「選考を開始する前に面接官とのミーティングを設けて評価軸について共有を行い、現場との認識にも齟齬が出ないようにしている」とお話いただきました。

誰かが欠けても困らないチームへ

最後に、今後採用チームとして目指していきたいことをお聞きしました。
竹中竹中さん
メンバーやリーダーといった役職で業務を分けるのではなく、チーム全員が全体を把握している状態が理想的だなと思います。業務が属人的にならず、全員で取り組めるようになれば、よりチームとしてレベルアップできると考えています。それに向けて、チームのあり方を整えていきたいですね。

おわりに

世界トップレベルの称号『AWS プレミアティア サービスパートナー』を10年連続で受賞し続ける背景には、「次世代を担うメンバーを見つけること」に注力した採用戦略がありました。
活躍できる人材の採用に加え、「スピード感」「ベンチャー魂」を大切にする企業文化がアイレットさんの成長を支え続けた根源と言えるでしょう。
今までに体験したことのない達成感を味わいたい、向上心のあるメンバーと切磋琢磨して働きたい人にはピッタリな企業ではないでしょうか。
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記事監修